アトピー性皮膚炎Q&A

日光はアトピー性皮膚炎に良いという話も、悪いという話も聞きます。どちらが本当でしょうか?日焼け止めは塗った方がいいのでしょうか?

日光が刺激となって皮膚をかきむしり、アトピー性皮膚炎が悪化することがあります。日差しが強い時には、日焼け止めを塗るようにしましょう。また特にタクロリムス(プロトピック®)軟膏を使っている場合は、塗ったところが日光に長時間あたらないようにし、日焼けランプや紫外線ランプの使用も避けてください。
なお、海水浴でアトピー性皮膚炎が良くなったという話が昔からあり、そういった話を聞くと、日光はアトピー性皮膚炎に良いのでは?と思うかもしれません。しかし、海水浴は日光だけでなく海水などの影響もありその効果はきちんと分かっておらず、海水浴で逆に悪化する人もいます。また紫外線療法という治療法が、アトピー性皮膚炎の治療に取り入れられていますが、これは機械を使って特殊な紫外線を皮膚にあてます。単に日光をあびるわけではありません。日光は必ずしもアトピー性皮膚炎に悪いとはいえませんが、悪化の原因になる場合がありますので、強い日差しや、長時間の日光浴は避けましょう。

監修日本医科大学大学院 皮膚粘膜病態学 教授 佐伯 秀久 先生

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