アトピー性皮膚炎の症状をじょうずにコントロール

アトピー性皮膚炎の症状や原因、悪化する条件は人それぞれで違います。自分のアトピー性皮膚炎の「くせ」をつかみ、主治医と情報を共有して相談しながら、自分にとってベストな管理方法をみつけていきましょう。

自分のアトピー性皮膚炎の「特徴」を知りましょう

自分のアトピー性皮膚炎の「特徴」を知りましょう

どんな時にかゆみがひどくなるか、どんなきっかけで悪化するのか、どんな対策が効果的だったか…記録に残して自分のアトピー性皮膚炎のパターンを知り、コントロールのコツをつかみましょう。

主治医や看護師などを身近な存在に

主治医や看護師などを身近な存在に

主治医の指示通りの通院はもちろんですが、特に大きな問題がなくても定期的に受診して身体や心の状態を伝え、気になることはなんでも相談しましょう。記録したものがあれば相談内容が主治医によりわかりやすく、治療の助けにもなります。
アトピー性皮膚炎で分からない事があると不安に感じる事もあります。そのようなとき、医療機関が運営している患者さん向け教育プログラム(アトピー教室、サマースクールなど)などに参加してみるのもよいかもしれません。

やりたいこと、好きなことを楽しむ

ストレスは症状の悪化を招くことがあります。したがって時々ストレスを発散させることが大切ですね。やりたいこと、好きなことを、できる範囲で積極的に取り入れましょう。

スポーツ

スポーツ

やってみたいスポーツはありませんか?
汗をかくことで皮膚がうるおう、皮膚温が下がるなどの効能も期待できます。汗をかくとかゆい、あるいは汗を放置すると皮膚炎が悪化する場合は汗をかいた際、おしぼりでぬぐう、またはシャワーで洗い流しましょう。
日焼けで悪化するという方もいます。そのような方は露出部を少なくするなど直射日光を避ける、または日焼け止めの使用を考慮してみて下さい。(肌に合わない場合は医師に相談して下さい)
日焼け止めを使う場合は、まんべんなく塗り、とれたら塗り直すといったケアが大切です。

おしゃれ

おしゃれ

敏感肌用の化粧品などを使用するなど肌に合うものをみつけて、保湿をベースにシンプルなメイクにしましょう。ポイントメイクだけでも華やかな印象になります。
ポイントメイクのコツ:口紅から試し、眉を描いたり、アイラインを入れたり、しましょう。肌に赤みがある場合はチークは不要です。

山・海のレジャー

山・海のレジャー

野外活動の際にはスポーツの項を参考にして対策して下さい。
花粉症を合併している方は、花粉が付着すると皮膚症状を悪化させる場合がありますので、肌の露出を少なくして出かけるか、帰宅時には水洗いやふき取るなどして皮膚表面に付着した花粉を洗い流すと良いでしょう。
寒い季節は皮膚が乾燥しやすいため、 外出の際特に冷えやすい手などは手袋などによる防寒が乾燥予防に有効です。

アトピー用の生活用品をじょうずに活用

アトピー性皮膚炎の人のための製品がたくさん出ています。生活を楽しむために必要なものを、じょうずに選んで活用しましょう。

石鹸・シャンプー・ボディソープ

石鹸・シャンプー・ボディソープ

刺激の少ない洗浄剤を選びます。洗浄剤は泡立てて、泡でやさしくなでるように洗います。
すすぎは洗浄剤が残らないよう十分行います。髪の毛の生え際、鼻のまわり、頬から顎にかけて(フェースライン)はすすぎ残しをしやすい部位ですので特に注意して下さい。

化粧品

化粧品

化粧品の使い心地や使用の際の刺激感には個人差があります。自分に合うものをみつけましょう。
使用時は皮膚にこすりつけないように。スキンケア用品を用いることでかえって悪化すると感じた場合はその化粧品の使用を中止し、主治医に相談しましょう。

ダニ対策

ダニ対策

寝具のダニ対策で一般的なのは、布団を干したり布団乾燥機にかけたりし、そのあと掃除機をかけることとされています。

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