特発性の慢性蕁麻疹Q&A

特発性の慢性蕁麻疹で生じている2型炎症について、教えてください。

特発性の慢性蕁麻疹には、ヒスタミンを放出する肥満細胞の活性化が関係していると考えられていますが、肥満細胞はヒスタミンだけでなく、IL-4、IL-13、IL-31と呼ばれる炎症に関与するサイトカインという物質も産生しています。これらのサイトカインによって生じる炎症を2型炎症といい、肥満細胞を活性化させたり、かゆみや膨疹を引き起こしたりすることで蕁麻疹の症状を増強すると考えられています1)

1)江川形平:アレルギー. 2020;69(4):256-259

監修昭和大学医学部皮膚科学講座 主任教授 猪又 直子 先生

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