食物アレルギーの症状が
出てしまったときの対応は?
【監修】昭和大学 医学部 小児科学講座 講師 今井孝成先生

食物アレルギーの症状は、原因食物を食べたあと2時間くらいの間に出てくる場合(即時型)がほとんどです。しかし、症状の出方や程度、症状が出るまでの時間はさまざまで、患者さんの体調によっても変わることがあります。症状が出てしまったときにも冷静に対応できるように、日頃から心構えをし、準備を整えておくことも大切です。

症状が軽症〜中等症の場合は

原因食物を誤って食べてしまい、症状が出てしまった場合、どのように対応すればいいのかはあらかじめお医者さんと相談して決めておきます。症状が軽症〜中等症の場合、基本的にすべきことを以下にまとめましたので、参考にしてください。

  • 症状の変化に注意をはらい厳重に観察する
  • 食べた直後であれば食べたものを吐かせる(食べてから30分以上経っていたら行わない)
  • 主治医から処方されているお薬がある場合は必要に応じて使用するが、効果を過度に期待しない
  • 症状の進行がない場合は、最低1時間は経過を観察し、後日医療機関を受診する
  • 症状が進行したり、おさまらない場合は迅速に医療機関を受診しましょう

アナフィラキシーショックを起こしたら

血圧が下がる、意識を失うなどのショック症状があらわれたときには緊急に対応し、できるだけ早くアドレナリンを筋肉注射する必要があります。医療機関に連絡し、救急車を利用して速やかに受診するようにしてください。
また、以前にアナフィラキシーショックを起こしたことがある患者さん、または起こす可能性の高い患者さんには、お医者さんからアドレナリン自己注射薬が処方されることがあります。このような患者さんがアナフィラキシーショックを起こした場合は、速やかに筋肉注射を行ってください。アドレナリン自己注射薬は患者さん本人またはご家族の方が打つのが基本ですが、園・学校などで緊急の場に居合わせた職員の方、または救急救命士が打つことも可能です。ただし、注射の後は、救急車などでただちに医療機関を受診するようにしてください。