子どものアトピー性皮膚炎の原因とは?
環境やバリア機能
アトピー性皮膚炎を発症する原因は、まだ解明されていませんが、他のアレルギー疾患と同様に、文明化が進み所得が増大した時代や国で急増したことから、現代社会がもたらした環境の変化やライフスタイルに原因があることは間違いありません。
少子化、核家族化、土間のある自然素材の住宅から電化された人工素材の住宅への変化、地産地消の伝統的食生活から加工食品中心の食生活への変化、食品を含むさまざまな日用品に含まれる界面活性剤や防腐剤の影響などが疑われ研究が進められています1)。
上記のさまざまな要因の影響を受けると皮膚や粘膜のバリアが低下することが明らかになりつつありますが、アトピー性⽪膚炎の患者さんの⽪膚は、そうでない⼈と⽐べると⽪膚のバリア機能が低下しているため、さまざまな刺激によって湿疹ができやすくなっています2)。
成⼈でも⽪膚の乾燥などにより、バリア機能が弱くなることがありますが、精神的ストレスによるかきこわしや⽇常⽣活におけるさまざまな刺激が⽪膚に加わることでバリア機能はさらに低下し、アトピー性⽪膚炎が発症します。
アトピー性皮膚炎の悪化要因
良くなったり悪くなったりを繰り返すのはなぜ?
子どものアトピー性皮膚炎も、治療が不十分だと、大人同様良くなったり悪くなったりを繰り返す傾向があります。繰り返す原因については、以下をご覧ください。
1) 大矢幸弘. アレルギー疾患と環境 アレルギー. 2023; 72(2); 144-150
2) 大矢幸弘ほか. 子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく 文藝春秋. 2017. p68