COPDはQOLを著しく低下させます
COPDの初期症状として、階段や坂道で息切れするようになります。そのうち、平らな道でも急ぎ足で歩くと息切れするようになり、さらに進行するとトイレや着替えなど普段なにげなく行っている日常的な動作でも、からだに酸素が不足し、息切れするようになります。
動かないように自宅でじっとしていれば息切れは避けられますが、だからといって「歯を磨く」、「お風呂に入る」、「服を着替える」などの動きをひかえてしまっては、社会とのつながりが少なくなってしまいます。
日常でよくある息切れを自覚しやすい動き
手を上げる
上着の着脱、洗髪、布団の上げ下げなど
お腹を圧迫する
靴や靴下をはく、草むしり、庭の手入れなど
息を止める動作
排便・顔を洗う・重いものを持ち上げるなど
反復する動作
からだを洗う、掃除、歯磨きなど
息切れの“悪循環の輪”を止めましょう
さらには、からだに酸素が不足することで、息苦しいだけでなく、思考、感情、行動、身体感覚が影響し合い、状態がさらに悪くなってしまう“悪循環の輪”につながっていきます。
社会とのつながりを保ち、将来的な寝たきり・要介護状態を防ぐためにも、呼吸器専門医に早めに相談しましょう。

