接触皮膚炎とは?
接触皮膚炎とは、外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することで発症する湿疹性の炎症反応1)です。
ウルシによるアレルギー性接触皮膚炎1)
1) 高山かおるほか: 日本皮膚科学会ガイドライン接触皮膚炎診療ガイドライン2020, 日本皮膚科学会雑誌. 2020; 130(4): 523-567
主な原因と症状
接触皮膚炎は大きく以下の3つに分類されます。
検査では何をしらべるの?
まずは問診によって、発症している部位や自覚症状、自宅や職場など発症した場所、趣味や家族歴など、原因を探します。
光線、日用品、化粧品、植物、食物、金属、医薬品、職業性などが疑われるときはパッチテストをおこないます1) 。パッチテストは背部や上腕に原因物質として疑われた品や試薬を貼付します。
どのような治療をするの?
基本的な対策は、原因物質・製品と悪化させている因子を取り除いて回避することです。治療は湿疹に対してはステロイド外用薬を塗布し、必要があれば抗ヒスタミン薬や保湿剤を併用します。重症化した場合はステロイド内服薬、免疫抑制薬、紫外線療法をおこなうこともあります1) 。
どんなことに気を付ければいいの?
原因を特定するためにまずは医療機関にかかり、原因が特定されたら因子を排除するように努めましょう。
1) 高山かおるほか: 日本皮膚科学会ガイドライン接触皮膚炎診療ガイドライン2020, 日本皮膚科学会雑誌. 2020; 130(4): 523-567