鼻づまり解消のためのセルフケア 【監修】獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 主任教授 春名 眞一 先生

鼻づまりは、自宅で簡単にできるセルフケアによって、症状をやわらげることができます。
このページでは、鼻づまりを解消するためのセルフケアの方法をご紹介します。

鼻洗浄(鼻うがい)

鼻洗浄器を使って、鼻の中を生理食塩水で洗います。鼻の中にたまった膿や鼻水を洗い流すことで、鼻の通りを良くします。

<用意するもの>

鼻洗浄器、生理食塩水

<生理食塩水の作り方(例)>

水1Lに対して塩9gを加えます(生理食塩水を500mL作る場合は、塩4.5g)。
一度沸騰させてから、体温より少し高めの水温(40~41℃程度)まで冷まします。
作り置きはせず、毎回作るようにしましょう。

<鼻の中の洗い方(例)>

①鼻洗浄器に生理食塩水を300mL程度入れます。

②あごを引いて下を向いた状態で、鼻の穴に鼻洗浄器を当てます。

③「あー」と声を出しながら、鼻の中に生理食塩水を入れます。

④どちらかの鼻の穴または口から、生理食塩水を出します。

⑤もう一方の鼻も同様に洗います。

鼻カイロ

温めた濡れタオルで鼻を温めることで、鼻の中に適度な湿り気を与えるとともに、血行が良くなり鼻が通りやすくなります。
朝起きたときや、鼻をかんでも鼻づまりが解消されないときなどに試してみましょう。

<鼻カイロの方法>

① タオルを40~50℃のお湯につけて、軽くしぼります。
またはタオルを水で濡らし、レンジで30秒~1分間温めます。
やけどをしないように注意しましょう。

② 鼻の付け根~鼻の穴あたりにタオルを当て、鼻呼吸をします。

上手な鼻のかみ方

鼻の中に鼻水がたまっている状態が続くと、症状が長引くだけでなく、中耳炎などの原因となってしまうこともあります。
上手に鼻をかんで鼻水を出し、鼻の通りを良くしましょう。

<鼻を上手にかむコツ>

① 片方ずつ鼻を押さえて、かみましょう。

② ゆっくりと優しくかみましょう。強くかみすぎないように注意しましょう。

鼻づまりをラクにするその他のコツ

鼻の粘膜には、たくさんの血管が通っています。血管が拡がると粘膜は腫れ、鼻の通りが悪くなりますが、逆に血管が収縮すると、腫れはおさまり鼻の通りがよくなります。ここでは、血管の動きを利用して、鼻づまりをやわらげる方法をご紹介します。

  • ・わきの下を刺激する

    片方のわきの下にボールなどをはさんで圧迫すると、反対側の鼻の通りがよくなることが知られて
    います。わきを圧迫すると、体の反対側の交感神経の活動が高まります。交感神経の活動が高まる
    と鼻の粘膜の血管が収縮し、鼻の通りがよくなると考えられています。

  • ・運動する

    適度な運動をすることで、鼻の通りが
    良くなることがあります。
    運動によって、交感神経の活動が
    高まり、鼻の粘膜の血管が収縮
    するためと考えられています。

  • ・お酒を控える

    アルコールには血管を拡げる作用があるため、お酒を飲むと
    鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりが
    起こりやすくなって
    しまいます。
    つらい症状があるときは、
    できるだけ飲酒を
    控えましょう。