副鼻腔炎の診断までの流れ 【監修】獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 主任教授 春名 眞一 先生

副鼻腔炎は、問診のほか、いくつかの検査によって診断されます。
このページでは、診察開始から副鼻腔炎と診断されるまでに流れについて、解説します。

副鼻腔炎の検査

どのような症状があるかの確認(問診)の後、鼻の中やのどを調べる検査を行います。
必要に応じて画像検査などを行うこともあります。

症状の確認(問診)

いつ頃からどのような症状があるのかを確認します。
副鼻腔炎の主な症状は、鼻づまり(鼻閉)粘り気のある鼻水(鼻漏)、のどにまわる鼻水(後鼻漏)、せきです。
患者さんによっては、匂いがわかりづらい(嗅覚障害)、頭痛、頬の痛みなどの症状が現れることもあります。

鼻の中を調べる検査

鼻鏡という器具を用いて、鼻の中を観察します。
鼻の中に赤みや腫れ(炎症)が見られるか、鼻水はどんな状態か(サラサラかドロドロか)、鼻茸(鼻ポリープ)があるかなどを確認します。
最近は、内視鏡を使った検査も一般的に行われています。鼻や口から内視鏡を挿入し、鼻の中を観察します。

画像検査

画像検査では、鼻鏡や内視鏡で見えにくい部位の状態も確認することができます。
X線検査を行うと、空洞(空気が入っている部分)は黒く写り、厚みのある部位や骨などは白く写ります。
副鼻腔は空洞のため本来黒く写りますが、副鼻腔炎で粘膜が腫れたり膿がたまっていると白く写ります。
CT検査でも同様に、炎症を起こしている部分を知ることができます。

その他の検査

患者さんの症状によって、嗅覚検査、細菌検査、鼻腔通気性検査などを行います。

・嗅覚検査:どの程度匂いがわからなくなっているかを調べます。

・細菌検査:副鼻腔炎の原因菌を調べます。

・鼻腔通気性検査:鼻の通りがどれだけ悪くなっているかを客観的に評価します。

副鼻腔炎の診断

検査の結果、病状が副鼻腔炎であった場合、発症から4週間以内の場合は「急性副鼻腔炎」、症状が3ヵ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と診断されます。また、一部の慢性副鼻腔炎は、好酸球性副鼻腔炎として、診断されます。
好酸球性副鼻腔炎は、治りにくい慢性副鼻腔炎として、最近注目されています。