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副鼻腔炎とは?
~症状、原因、種類について~
【監修】獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 主任教授 春名 眞一 先生

「わずらわしい鼻水や鼻づまり」「匂いがわからない」といった症状の原因となる副鼻腔炎とは、どのような病気でしょうか?
このページでは、副鼻腔炎の原因や、副鼻腔炎の種類について解説します。

副鼻腔ってなに?

副鼻腔は、鼻の周囲にある空洞です。左右にそれぞれ4対、合計8個あり、❶ 前頭洞 ぜんとうどう 、❷ 篩骨洞 しこつどう 、❸ 上顎洞 じょうがくどう 、❹ 蝶形骨洞 ちょうけいこつどう と呼ばれています。副鼻腔は、自然口とよばれる通り道で鼻の中(鼻腔)とつながっており、副鼻腔から出る分泌物や異物は、自然口を通じて副鼻腔の外に出ていきます。
副鼻腔の役割ははっきりとはわかっていませんが、頭の重さを軽くしたり、顔面を保護するなどの役割があると考えられています。

副鼻腔炎はどんな病気?

副鼻腔炎は、鼻や副鼻腔の中の粘膜が「炎症」を起こして腫れた状態です。鼻づまりや鼻水、頭痛や咳などの症状がみられるほか、匂いがわからなくなることがあります。
また、炎症が続くと鼻の中に「鼻茸(鼻ポリープ)」と呼ばれるできものができることがあり、それが鼻づまりや匂いがわからない原因にもなります。

こんな症状が見られたら、副鼻腔炎かもしれません。
気になる症状をチェックしてみましょう。
鼻づまりがなかなか治らない
粘り気のある黄色い鼻水が出る
鼻水がのどに落ちる
匂いがわかりにくい
咳やたんが出る
頭が重い・頭が痛い
目の奥のあたりが痛い
頬のあたりが痛い

副鼻腔炎はなぜ起こるの?

副鼻腔炎は、かぜのウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。
風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、粘り気のある鼻水が出てきます。この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間の自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。こうして起こるのが副鼻腔炎です。

副鼻腔炎の種類

副鼻腔炎は、症状が4週間以内の場合は「急性副鼻腔炎」、3ヵ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と診断されます。
慢性副鼻腔炎は、「 蓄膿症 ちくのうしょう 」と呼ばれることもあります。

最近、慢性副鼻腔炎の中でも、治りにくいタイプ(難治性)の副鼻腔炎が増えてきており、注目されています。この慢性副鼻腔炎は 「 好酸球性副鼻腔炎 こうさんきゅうせいふくびくうえん 」と呼ばれています。好酸球性副鼻腔炎は、鼻茸ができやすく・再発しやすい、嗅覚障害が起こりやすい、喘息を合併することが多い、などの特徴があります。
中等症・重症の好酸球性副鼻腔炎は、国の難病に指定されており、医療費の助成を受けることができます

  一般的な慢性副鼻腔炎
(蓄膿症)
好酸球性副鼻腔炎
なりやすい年齢 すべての年代で起こりうる 成人以降
主な症状 鼻づまり、鼻水、頭痛 嗅覚障害が多い
炎症が起きやすい場所 ほおの奥 鼻の根本や目元の奥
鼻水の性状 粘液性、膿性 黄色く粘り気が強い、濃い
鼻茸 片側または両側、単発 両側、多発性
匂いを感じるところ(嗅裂)にできやすい
合併症 気管支炎 気管支喘息、アスピリン喘息、
薬剤アレルギー

※医療費助成制度について
好酸球性副鼻腔炎は国の指定難病となっています。好酸球性副鼻腔炎と診断され、認定基準を満たせば、医療費の助成を受けることができます。医療費助成を受けるためには、都道府県に申請し医療受給者証の交付を受ける必要があります。医療費助成についての詳しい情報は、難病情報センターホームページ(外部リンク)をご覧ください。