「鼻づまりが治らない、匂いがわからない」
その症状、
副鼻腔炎(蓄膿症)かもしれません。
《 副鼻腔炎によくみられる症状 》

鼻づまり

副鼻腔炎ふくびくうえん(蓄膿症)ちくのうしょうでは、鼻の中の炎症により腫はれや鼻水が出ることから、鼻づまりが起こります。息がしづらいため、寝つきにくく目が覚めてしまうなど、睡眠の質も低下します。日中も鼻づまりが影響し、仕事や勉強に集中しづらくなります。
頭痛

副鼻腔炎ふくびくうえん(蓄膿症)ちくのうしょうでは、鼻づまりや匂いがわからなくなるだけではなく、目の奥の空洞やほおの痛み、頭痛や歯の痛みが出ることもあります。さらに炎症が広がると、全身がだるくなるけん怠感、発熱や悪寒を感じることもあります。
粘り気のある鼻水

副鼻腔炎ふくびくうえん(蓄膿症)ちくのうしょうでは、ドロドロした黄色い鼻水が出ることがあります。これは、体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけるために働いて死んだ白血球や免疫細胞が鼻水に含まれることで黄色っぽく見えています。
匂いがわからない

副鼻腔炎ふくびくうえん(蓄膿症)ちくのうしょうでは、炎症により鼻づまりが起こることから、匂いがわからなくなることがあります。食べ物の風味を感じにくく食事が楽しくない、食べ物が腐っていても気づかない、ガス漏れに気づかないことなどがあります。
鼻づまりがなかなか治らない、匂いがわからない…。そんなつらい鼻の症状に悩まされていませんか?
実はその症状、副鼻腔炎(蓄膿症)という病気が原因かもしれません。
副鼻腔炎(蓄膿症)とはどのような病気なのでしょうか?
なぜ鼻づまりが起きたり、匂いがわからないという症状が起きたりするのでしょうか?
「鼻づまりが治らない」「匂いがわからない」など、
鼻の悩みの原因となる副鼻腔炎(蓄膿症)とは、
どのような病気なのでしょうか?
副鼻腔炎(蓄膿症)の原因や種類をみていきましょう。
「鼻づまりがなかなか治らない」「匂いがわからない」など
気になる鼻の症状はありませんか?
副鼻腔炎(蓄膿症)かも…と思ったら、
まずは簡単にセルフチェックをしてみましょう。
あなたの症状、それって副鼻腔炎ふくびくうえん?


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鼻症状の原因について知りましょう
なぜ鼻づまりが起こる?

鼻づまりは、鼻の中の空気の流れが悪くなることで起こります。
空気の流れが悪くなる原因として、以下のようなことが考えられます。
①ドロドロの鼻水がたまっている
副鼻腔炎(蓄膿症)では、粘り気のあるドロドロした鼻水が出ることがあります。
ドロドロの鼻水は鼻の中にたまりやすいため、空気の通り道をふさいでしまい、
鼻づまりの原因になります。

②鼻の粘膜ねんまくが腫はれている
副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などでは、鼻の粘膜が炎症を起こして
腫れてしまうことがあります。粘膜が腫れると、空気の通り道がせまくなり、
鼻の通りが悪くなるため、鼻がつまっているように感じます。

③鼻茸はなたけとよばれるポリープができている
副鼻腔炎(蓄膿症)では、鼻の中に鼻茸(鼻ポリープ)と呼ばれる
キノコのような形の「できもの」ができることがあります。
鼻茸(鼻ポリープ)は大きくなると、鼻の中をふさいでしまい、
鼻づまりの原因になります。

なぜ匂いがわからなくなる?
匂いのもととなる「匂い分子」は、鼻から入ると、
まず鼻の上の部分(嗅裂きゅうれつ)にある「嗅細胞きゅうさいぼう」と
呼ばれる細胞に届きます。すると、嗅細胞から匂いを
感じとる神経(嗅神経きゅうしんけい)に匂いの情報が伝わり、
それが脳に送られて、私たちは匂いを感じます。

この経路のどこかに異常があると、
匂いがわからなくなってしまいます。
たとえば、次のような異常が考えられます。
①匂い分子が嗅細胞まで届かない
鼻の中の空気の流れが悪いと、匂い分子が嗅細胞まで届かず、
「匂いがわからない」という症状が出ることがあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)では、鼻の粘膜が腫はれたり鼻茸ができたりして、
鼻の中の空気の通り道がせまくなります。
それが、「匂いがわからない」という症状につながります。
②ウイルスやケガで嗅細胞が障害を受けている
鼻の中の空気が流れていても、嗅細胞がなんらかの原因でダメージを受けていると、「匂いがわからない」という症状が
出ることがあります。たとえば、風邪をひいて嗅細胞がウイルスに感染したり、頭や顔にケガをしたりすると、嗅細胞が
ダメージを受けて、
「匂いがわからない」という症状が出ることがあります。
③匂いが脳に伝わるまでの経路がダメージを受けている
電気信号が脳に伝わるまでの経路にダメージを受けていると、
匂い分子からの情報を受け取ることができず、
「匂いがわからない」
という症状が出ることがあります。とくに頭部に外傷を受けた場合や、脳の疾患などがある場合、
「匂いがわからない」という症状を感じることがあります。