鼻づまり、匂いがわからない原因は? 【監修】獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科 主任教授 春名 眞一 先生

鼻づまりが治らない、匂いがわからない」
その症状、
副鼻腔炎ふくびくうえん蓄膿症ちくのうしょう)かもしれません。

《 副鼻腔炎によくみられる症状 》

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状に悩む人

鼻づまりがなかなか治らない、匂いがわからない…。そんなつらい鼻の症状に悩まされていませんか?
実はその症状、副鼻腔炎(蓄膿症)という病気が原因かもしれません。
副鼻腔炎(蓄膿症)とはどのような病気なのでしょうか?
なぜ鼻づまりが起きたり、匂いがわからないという症状が起きたりするのでしょうか?

「鼻づまりが治らない」「匂いがわからない」など、
鼻の悩みの原因となる副鼻腔炎(蓄膿症)とは、
どのような病気なのでしょうか?

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因や種類をみていきましょう。

「鼻づまりがなかなか治らない」「匂いがわからない」など
気になる鼻の症状はありませんか? 
副鼻腔炎(蓄膿症)かも…と思ったら、
まずは簡単にセルフチェックをしてみましょう。

あなたの症状、それって副鼻腔炎ふくびくうえん

簡単セルフチェック
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スコア化して、チェックしましょう。

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鼻症状の原因について知りましょう

なぜ鼻づまりが起こる?

鼻づまりは、鼻の中の空気の流れが悪くなることで起こります。
空気の流れが悪くなる原因として、以下のようなことが考えられます。

①ドロドロの鼻水がたまっている

副鼻腔炎(蓄膿症)では、粘り気のあるドロドロした鼻水が出ることがあります。
ドロドロの鼻水は鼻の中にたまりやすいため、空気の通り道をふさいでしまい、
鼻づまりの原因になります。

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②鼻の粘膜ねんまくれている

副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などでは、鼻の粘膜が炎症を起こして
腫れてしまうことがあります。粘膜が腫れると、空気の通り道がせまくなり、
鼻の通りが悪くなるため、鼻がつまっているように感じます。

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鼻茸はなたけとよばれるポリープができている

副鼻腔炎(蓄膿症)では、鼻の中に鼻茸(鼻ポリープ)と呼ばれる
キノコのような形の「できもの」ができることがあります。
鼻茸(鼻ポリープ)は大きくなると、鼻の中をふさいでしまい、
鼻づまりの原因になります。

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なぜ匂いがわからなくなる?

匂いのもととなる「匂い分子」は、鼻から入ると、
まず鼻の上の部分(嗅裂きゅうれつ)にある「嗅細胞きゅうさいぼう」と
呼ばれる細胞に届きます。すると、嗅細胞から匂いを
感じとる神経(嗅神経きゅうしんけい)に匂いの情報が伝わり、
それが脳に送られて、私たちは匂いを感じます。

この経路のどこかに異常があると、
匂いがわからなくなってしまいます。
たとえば、次のような異常が考えられます。

①匂い分子が嗅細胞まで届かない

鼻の中の空気の流れが悪いと、匂い分子が嗅細胞まで届かず、
「匂いがわからない」という症状が出ることがあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)では、鼻の粘膜がれたり鼻茸ができたりして、
鼻の中の空気の通り道がせまくなります。
それが、「匂いがわからない」という症状につながります。

②ウイルスやケガで嗅細胞が障害を受けている

鼻の中の空気が流れていても、嗅細胞がなんらかの原因でダメージを受けていると、「匂いがわからない」という症状が
出ることがあります。たとえば、風邪をひいて嗅細胞がウイルスに感染したり、頭や顔にケガをしたりすると、嗅細胞が
ダメージを受けて、
「匂いがわからない」という症状が出ることがあります。

③匂いが脳に伝わるまでの経路がダメージを受けている

電気信号が脳に伝わるまでの経路にダメージを受けていると、
匂い分子からの情報を受け取ることができず、
「匂いがわからない」
という症状が出ることがあります。とくに頭部に外傷を受けた場合や、脳の疾患などがある場合、
「匂いがわからない」という症状を感じることがあります。

実は、「匂いがわからない」という症状の原因として、 最も多いのが、副鼻腔炎(蓄膿症)です。

「鼻づまりが治らない」「匂いがわからない」という症状には、さまざまな原因があります。
ひとりで悩まず、専門の先生に相談しましょう。