COPD患者さんインタビュー①
COPDでは呼吸困難等により身体活動が低下し、重症化すると在宅酸素療法が必要になります。日常生活に支障を伴う在宅酸素療法による治療に今日も向き合っている患者様に治療の現状などお話を伺いました。
COPDとはどんな病気ですか?
普通に座ってじっとしてお話ししている分には呼吸が苦しいことはありませんので大丈夫なんですよ。だけど、少し動くともう苦しくなるというか、呼吸が荒くなります。
体の異変に気づいたきっかけは?
机や椅子を出したり、絨毯を引いたりする作業をしている時にあれ?ちょっとおかしいなと思いました。それが今思うと最初だったのかなという気がします。それ以後家で階段を登ったり、少し動くと呼吸が狭くなるというような状態になっています。
日常生活で大変なことは?
在宅酸素療法にはチューブがついていて、10mから15mぐらいの範囲まではこれで移動ができるんです。しかし、酸素を使用しながらだとお風呂に入るのも大変です。それから、体を洗ったり着替えたりするのもやっぱり大変です。
周りの人の反応は?
皆さん“肺が悪いなら無理しないように”と言ってくださいますが横着病じゃないかというふうに見られているような感じがしてしまいます。
本当はやってみたいことは?
まだ日本で行きたいところいっぱいあるんです。あと、家庭菜園もやりたいですね。また、孫と公園へ行ってもとても一緒に動くことはできません。もし、一緒に動けたら一緒にお散歩したりとか一緒に遊んだりしたいですね。
COPD患者さんインタビュー②
COPDでは早期の発見・治療介入が行われた場合、治療後に症状のコントロールも可能になります。早期に治療を開始しCOPDを上手くコントロールされている患者さんに発症から現在まで、体調や気持ちにどのような変化があったのか、自らもCOPDを治療中のNPO法人 環境汚染等から呼吸器病患者を守る会 事務局長 中尾様にお話しを聞きました。
COPDはどんな病気ですか?
COPDの場合は肺胞が潰れて大きくなり、結局、息が吐けないから、新しいものを吸えないということで、非常に症状が悪化すると苦しいです。階段を登った時の苦しさは、年とともに強くなっていきます。
COPD患者さんの現状
正しい治療を受けられずにいろいろとクリニックを何十年も回って、その場しのぎの治療をされている方が結構います。
患者会として、COPD患者さんに伝えたいこと
患者会では、とにかく先生に相談しなさい・先生に報告しなさいと伝えています。専門医であるということは大事ですが、それと同時にあなたに合った先生、話しやすい先生を見つけることがすごく大事だとお話ししてます。
COPD患者さんにとって理想とは?
スポーツにしても仕事にしても、まあいわゆる健常者と変わらない。それが一番です。症状が悪化することによって、趣味であれ仕事であれ、制限されるっていうのが一番辛いですから。寿命が続く限り、やりたいことができる、健康体でいるっていうことが一番の目標ですね。