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保育園・幼稚園・学校に通うときは? 【監修】昭和大学 医学部 小児科学講座 講師 今井孝成先生

食物アレルギーのお子さんが保育園・幼稚園・学校などで集団生活を始める場合は、医療機関および園・学校と連携し、症状が出ないようにする対応と、出てしまったときの対応が必要になります。お子さんが安心して楽しく生活できるようにしましょう。

お子さん本人の理解

登園・登校が始まる前に、お子さん本人が自分の食物アレルギーについて理解し、食べてはいけないものがあること、また食べてはいけない食物が何かを、わかるようになっておくとよいでしょう。また、もし原因食物を食べてしまい、症状が出てしまった場合も、助けを求めたり決められたお薬を使うなど、自分である程度の対処ができるようになっているとより安心です。

食物アレルギーのお子さんの日常生活での誤飲や誤食を防ぐために、食物アレルギーサインプレートというカードがALサインプロジェクトによって作成されています。これは、洋服やかばんに付けて使うことで、食物アレルギーであることを言葉で説明しなくても周囲の人に伝えられる、便利なコミュニケーションツールです。
詳しくはALサインプロジェクトのホームページをご覧ください。

食物アレルギーサインプレート

園・学校・医療機関との連携

園や学校にもお子さんの食物アレルギーについて理解してもらい、できる限りの協力を求めることが不可欠です。学校向けには、2008年に文部科学省によって『学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)』(財団法人 日本学校保健会のホームページからダウンロード可能)が作成され、学校におけるアレルギー対応の充実が推進されています。お医者さんに『学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)』を書いてもらい、それを提出したうえで校長先生、担任の先生、栄養士さんまたは栄養教諭、養護教諭などとの面談を重ねていきましょう。現在は保育園や幼稚園向けの管理指導表はありませんが、学校向けのものに準じた診断書や指示書をお医者さんに作成してもらい、それをもとに対応の充実をはかりましょう。

給食の対応

園や学校での生活で最も問題になるのが給食です。2008年に文部科学省によって出された「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」では、学校給食におけるアレルギー対応の充実に向け、努力を進めようと明言されています。 食物除去を行っている場合、給食でも除去が必要になるため、園や学校で対応してもらえるように面談を通して相談しましょう。ただし、アレルギーの程度や除去食物の種類によっては給食対応が難しいこともあります。その場合はお弁当を持参することも方法です。一人だけお弁当をもっていくときは、お友達にもその必要があることを理解してもらえるように、担任の先生ともよく話し合っておくことが大切です。

そらいろレター プロジェクト