| 監修:聖路加国際病院耳鼻咽喉科部長 今井透先生 |
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| 薬では症状が解消できない人や、鼻が曲がっているなどの構造で、症状が悪化しやすい人には「粘膜切除術」を施します。これは、炎症が起きている鼻粘膜の表面や内部を除去し、鼻づまりをスッキリさせる治療方法です。粘膜切除術には、CO2レーザーやKTP(半導体)レーザーを使った手術、トリクロール酢酸の塗布する方法、ハサミで切り取る粘膜下下鼻甲介切除術があります。これらの治療法のメリットは、花粉症の鼻の症状がとれること。そして薬なしでも、しばらく効果が持続することです。 今の粘膜切除術の主流はレーザー治療です。レーザーの種類によって効果は違ってきます。CO2レーザーは粘膜の外側だけを焼き取ります。わずかな痛みや出血で済み、手術時間は両鼻で30分ぐらいなので、外来治療で可能です。ただし治療が1回で終わらず、2,3回と続ける場合もあります。 KTPレーザーは粘膜の内部にまでレーザー照射が及ぶので、患部の深いところまで治療できます。出血はわずかですが、痛みはCO2レーザーよりあります。手術時間は30〜90分。通常1回の施術で済みます。このレーザー設備を備えた病院はまだ少ないようです。 どちらのレーザーも術後は一時的に鼻づまりがひどくなったり、かさぶたができたりします。これらが改善するのは10日後ぐらいです。花粉症のシーズン前に治療を終えるようにしましょう。花粉症の症状が出てからこの治療を受けると、花粉症の症状のうえに術後の症状が加わり、とてもつらい思いをします。花粉症が起こらないシーズン、例えば秋や初冬に治療を受けておくとよいでしょう。 ただし、レーザー治療も対症療法であり、アレルギーそのものを治すわけではありません。アレルギー反応は引き続いていますので、再発する可能性はあります。 |